ねこのにおいを嗅ぎたい

この世で一番かわいい動物は猫だと思う。どこをとっても素晴らしくかわいい。

たとえば、顔。大きな瞳。額から筋がのび、先にはバランス良く穴があいている鼻。鼻に生えている毛並みにも是非注目したい。控えめな長さの毛が上向きだったり下向きだったり、計算し尽くされて生えている。かわいい。そして耳。大きかったり、小ぶりだったりするがどのこの耳も動く。真面目な顔をしながら、眠りながら、ぴこぴこ動く。触ったらいやそうにする。嫌がる姿も最高にかわいい。この他にも、注目してみれば意外と存在感のある唇だったり、よくわからないところにひげが生えていたり、顎の骨だったり、歯だったり、顎だったり、ひとくちに顔がかわいいと言っただけでもかわいいところがありすぎて書き切れないくらいである。

かわいすぎる猫のことについて、私が最近とってもすきでしあわせになるものについて書こうと思う。今回はねこのにおいについて書きたい。私がこの幸福さについて気がついたのはごくごく最近、2ヶ月ほど前。久しぶりに猫を飼ったことがきっかけである。このねことの出会いは偶然で、たまたま立ち寄った施設で出会った。初対面の素性の知れないねこだった。成猫で色が私好み、去勢済みの雄。情報はそのくらい。シャーシャーしているので顔がかわいいのかもよくわからない。でもわたしはそのねこと一緒に暮らすことにした。

素性の知れないねこは最初は得体の知れないよくわからない匂いだった。お香のような、土っぽいような。人の家にお邪魔して、そのときは特に何も思わないけれど自分にとってはクリーンな空気につつまれた自分の家に帰ってきたときに妙に気になる、あんな匂い。ねこは人なつこく、あんなにシャーシャーしていたのが嘘のように初日から私の枕をベッドにして寝た。私もちょっと鼻につく匂いを気にしつつ安心して寝た。

ねこは数日気になる匂いを放っていたと思うが、ある日からそれが全く気にならなくなった。嫌がってストレスになるといけないと思い風呂には入れていない。ねこの皮膚に直接鼻を付けてクンクンすると、ちょっとあまーいような、ちょっとこもったような、なんとも言えない匂いがする。例えるならば、赤ちゃんの匂い、というような物だろうか。多幸感に満ちあふれる匂い。くんくんくんくんくんくんくん、どれだけ嗅いでも嗅ぎたりない。かわいい。かわいすぎる。

猫は頭をこすりつけて自分の匂いをつけ、縄張りを主張する。わがままなで自分勝手なイメージのある猫だが、実は猫はそのときの環境に自身の体臭まで合わせて生きことのできる、とってもいじらしいやつなのではないかと私は気づいた。きっと前の家ではあの匂いが愛されるべく匂いであったに違いない。こんどは私に愛される匂いになったねこ。疲れた週の真ん中は、一刻も早く帰ってねこの匂いに埋もれながら眠りたい。

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